本研究会では、人形アニメーション映画の製作は、映画作品だけでなく製作過程における中間生成物も含めて日本の人形アニメーション文化の重要な記録であると考える。その一環として日本の人形アニメーション映画の創始者である持永只仁の製作過程で残された中間生成物(絵コンテ、台本、人形、直筆ノート、フィルム等)である原資料をどのように保存し、修復し、後世に伝えるかを検討する。
またこれらを分類し、品目ごとに目録を作成し、デジタルスキャニング、3Dデータ化、テキスト化等の実施を検討する。日本の人形アニメーション映画の起源である持永只仁の原資料は、60年を過ぎて経年変化が激しいため、早急にこれらの分類整理し、保存方法を探求し、デジタルデータ化し、活用をはかることを目的とする。